クリムトが彩る空間

 

 

軽井沢・塩沢のアンティークショップ「ベルリネッタ」です。

 

今日もクリムトについてご紹介していきます。

写真は先日、blogでもご紹介したクリムトのアートを飾った系列ホテルのエントランスです。

 

横幅が3m近いアート作品で実際にご覧いただくと迫力がありますので、ホテルにお越しの際はぜひご覧になってくださいね。

 

 

クリムトの作品は金や銀箔を多用した加飾が特徴です。

 

クリムトが初めて金箔を使った作品がこちら。クリムトの「黄金様式」といわれる時代の幕開けとなる作品です。

 

「ユディトⅠ」

※写真は2015年にパリのピナコテーク・ドゥ・パリ美術館(現在は閉業)で開催「クリムト展」にて撮影。

 

 

この絵が認めらたのは描かれてから約100年後の19世紀の終わりだそうです。

黒髪の女性と黒とゴールドの色数をおさえた色調はモダンな印象ですが、19世紀後半といえば、20世紀初頭にかけてファッション業界においてもココ・シャネルなどのモダンな女性像が受け入れられ、スタンダードの1つとなってきた時代です。

そんな時代背景もあるのでしょうか。

 

 

 

ユディトⅠのようにクリムトの作品は写実的な人の描写とデザイン化された模様の平面的な要素が混在していて、金や銀拍を多用した加飾が特徴です。

 

クリムトのアートをインテリアに飾られている方は、この黄金様式時代のクリムトアートを飾られている方が多いように感じます。

 

 

・接吻

・ダナエ

・アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ

・水蛇

・人生の3時期

 

など・・・。

 

 

 「エミリー・フローゲの肖像」

 ※写真は2019年4月開催 国立新美術館 クリムト展 ウィーンと日本1900にて撮影 

 

 

 

 

白い肌が際立つ女性、金などによる装飾的なデザインによって空間が華やかになることに加え遠近感を感じさせない平面的な描き方によってどこか現実を忘れさせ、ファンタジーの世界へ導いてくれるような気がします。

 

女性の官能や死をテーマにした退廃的な作品も多いですが、遠近感をもたない平面的な要素、そして金などの要素によって、

生々しさが抑制されているので、不思議とインテリアとして選びたくなるのかも知れませんね。

 

※写真はベルリネッタ系列ホテル「ホテルベルリネッタ」の一室

 

 

インテリアや様々な空間にマッチするクリムトアートですが、クリムトと空間を語るには外せないのがウイーン工房です。

 

ウイーン工房とは1903年にヨーゼフ・ホフマンとコロマン・モーザーの2人によってつくられました。

 

この2人はクリムトと親しく、ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に影響を受けました。

 

▶アーツ・アンド・クラフツ運動についてはこちら

 

 

このウィーン工房には建築家や広告デザイナー、イラストレーター、ファッションデザイナー、グラッフィックデザイナーなどが籍を置き、「あらゆる手工芸品を制作し、住居とそれに必要なすべての設備をつくる」とうたっていました。

 

まさにモリスのモリス商会のように、トータルな生活をデザインすることを目標にしていますね。

 

家具だけではなく食器までデザインしていたそうです。

 

ウイーン工房がどんなデザインを提案してたのか気になりますが、直線的構成の家具をデザインし、そこに曲線的な装飾が加えられたものが多く残されています。

 

このウィーン工房とともにクリムトは様々な作品を残しています。

 

その1つが先日ご紹介したストックレー・フリーズです。

 

▶ストックレー・フリーズについてはこちら

 

 このウィーン工房の歴史はヒトラーが政権を握る前年に幕を閉じました。

 

クリムトと同じくオーストリアの文化を代表するピアノメーカー「ベーゼンドルファー」がクリムトへのオマージュのピアノを発表し続けています。

ベーゼンドルファーの職人の技術による金箔を贅沢に使い、楽器、音と美術を融合させた美術品が話題になりました。

クリムトの創造性や文化はその地に受け継がれています。

 

 ベーゼンドルファー「アデーレ・ブロッホバウワーの肖像Ⅰ」 全世界25台限定モデル

 ※写真は2019年4月開催 国立新美術館 クリムト展 ウィーンと日本1900にて撮影 

 

 

 

 

今からご紹介する写真は2018年3月にPARISのアトリエルミエールのこけら落とし展示で撮影しました。

 

140台のプロジェクターと50台のスピーカーが配置され高さ10m以上の空間にプロジェクションマッピングでクリムトの絵が映し出された映像は圧巻でした。

 

 

 

 

画像:「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」

※写真は2018年4月開催 PARIS アトリエ・デ・リュミエール クリムト展にて撮影

 

 

 

クリエーションももちろん素晴らしいのですが、この展示を見た際にクリムトの作品は大きな空間やデジタルとも相性が良いのだなと感じた記憶があります。

 

実際にストック・フリーズやベートーベンフリーズなど壮大なアートを手掛けているクリムト。インテリアとの親和性が高いのは当たり前かもしれませんね。

 

インテリアとしてクリムトの絵画を飾る方が多いのも納得です。

 

画像:「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅱ」

※写真は2018年4月開催 PARIS アトリエ・デ・リュミエール クリムト展にて撮影

 

※一部ですが続きは動画でご覧ください。

 

 

 

この動画冒頭のPARISにある美術館アトリエ・デ・ルミエールでは、プロジェクションマッピングによるクリムト展を嗜好を変えて定期開催しています。

 

 

軽井沢からトリップしてしまいましたが、軽井沢ベルリネッタの系列のホテルでもクリムトの絵画がエントランスや部屋に配置されています。

 

ホテルベルリネッタにご宿泊の際はどのクリムト作品に出合えるかもお楽しみの1つにしてみてくださいね。

 

HPではベストレート保証でお部屋をご予約いただけます。

 

 

 

 

 

 

冒頭でご案内したモリスベアがあたるキャンペーンはいよいよ締め切り間近!

明日2020年8月31日までとなります。

 

 

 

詳しくはベルリネッタの公式Instagramアカウント→(@berlinetta_karuizawa) からご覧ください。

 

 

 

皆さまのご応募お待ちしております。